整理が出来ない人の口癖は、散らかった部屋を見て「よし、収納しよう!」でも・・・。どこから手を付けて良いのか分からず、結局断念し部屋の中は散らかったままに。こう言った方多いのではないでしょうか?
整理整頓が苦手な人の家の中が散らかる理由
「なぜあなたは、お仕事をするのですか?」と問いかけると、
- 「生活の為」
- 「お金の為」
と答える人がほとんどでした。それは、
仕事をする = お金が入る
と言った、利益が約束されるからではないでしょうか。では「なぜあなたは部屋を整理しないのですか?」と問いかけると
- 「しようとは思っているのだけど・・・」
- 「やり方が分からない」
などネガティブな返事を返して来る方が多いです。整理出来ない人は
部屋を整理する = ○○がある
と言った、約束された利益がない又、感じないので手が進まないのです。
ここからは、整理をするといろんな事で得をすると言うことをご説明します。
整理整頓が出来ない人の思考と行動パターン
整理が苦手な人は、「物がどんどん増えてしまう」「物が捨てられない」という問題を抱えるようです。ここでは整理が出来ない人の思考と行動パターンを説明していきます。
物が増えてしまう原因
物が増えてしまう原因は大きく分けて以下の3つに分けられます。
所有欲が働く
人間の見栄や「周りの人が持っているから」などの横並び意識が所有欲を強く働かせてしまうことがあります。
流行にとらわれる
物が増えてしまう人のパターンとして、流行に弱いと言う事があります。流行につられて買った物のサイクルは非常に短い為、すぐに使わなくなってしまいます。
お得感に弱い
テレビの通販や福袋など、「通常○○円が××円の80%引き」や「10万円相当が1万円で!」というフレーズだけで、中身も確認せずに買ってしまうというお得感にとても弱いのです。中身を確認しないで買ったので、必要のない物がどんどん増えていきます。
物を捨てられない原因
物を捨てられない原因は、以下の6つと考えられます。
迷信を気にしている
例えば、ぬいぐるみや人形は命が宿っているので捨ててはならない、という迷信などが挙げられます。気になるようであれば、全国にそのような物を供養してくれる寺社がありますので、気になる方は自分が納得できるかたちで手放すことをお勧めします。
「しつけ」
物が不足した時代に育った人は、「物を大切にしなければならない」というしつけを受けていますので、「物を捨ててはいけない」という勘違いに繋がっているパターンが多いと言えるでしょう。
しかし、「捨てる」という行為は整理をする上で非常に重要な行為です。物を大切にしないというのは、
物を「物を捨ててしまう」ことではなく、物を「使わない」ことなのです。
「壊れていない」という理由
古い電化製品などに多いパターンです。例えば、10年くらい前に購入した、動くけどほとんど使わなくなったパソコンなどです。まだハードディスクに写真やデーターが残っているからなどの理由でそのまま置きっ放しにしていませんか?
今使っていないパソコンからデーターを外部のメモリーに移しておきましょう。そして古いパソコンは無料で引き取ってくれる業者も存在しますので、調べて連絡し引き取ってもらう事をオススメします。
しがらみ
結婚式の引き出物や、誰かが旅行に行った時のお土産などです。新郎新婦が結婚直後の幸せが最高潮に達した思い出の詰まった品物かも知れませんが、貰った側はどうでしょう?ましてや顔写真の入った皿やコップなどって・・・使い道ありますか?
いらないから捨てようと思っても、その人たちの顔がちらついて捨てられないと言うしがらみが・・・。けれど、贈った側の当人たちは、贈ったことをほとんど覚えていないと言う現実があります。やはり不要な物ならば処分してしまいましょう。
捨て方がわからない
家の中には、捨て方が分からずに放置している不要な物はありませんか?また「費用がかかるから」「面倒だから」と言って、捨て方を知っていてもそのままにしていませんか?
捨て方はインターネットで調べればすぐに教えてくれる時代です。捨て方を知っていない人も、知っている人も面倒だからとは言わずに不要な物は、積極的に処分しましょう。
高価な物だから
これが捨てられない理由のNO1かも知れません。買った当初に「高い買い物をした」という思いを抱いてしまっていると、まず捨てることが出来なくなります。
高価な物でも使わなければ何の得もありませんし、かえって何年もメンテナンスせずに放っておくと、修復するのにそれなりのコストがかかってしまいます。また、よほどレアな物以外は年々その価値は目減りして行きますし、売ろうと思っても二束三文にしかならない場合もございます。
当時は高い物でも現在はかなり安く価値がないと言う場合は売るか、人にあげるか、処分するかなど検討してみましょう。
整理整頓を始める前に知っておきたい事
整理とは区別(分別)すること
整理とは一言でいうと「不必要な物を取り除くこと」です。しかし整理を出来ない人はさまざま理由をつけて後回しにし結果荷物が増えていき、部屋が散らかってしまいます。
ここで私たちから、整理が出来ない人の為に上手に整理が出来るコツを3つのステージにわけてご説明します。
第一ステージ 不要な物が混在した状態
必要な物と不必要な物(魔女マーク)が区別されずに混在している状態です。魔女マークが少なく写っていますが、魔女マークは放っておくとドンドン大きくなって行き必要な物(立方体)は魔女マーク(不必要な物)の影に隠れてしまい整理が出来にくい状態になります。
片付けの出来ない人は、ひとつ物を取り出し片付けているうちに「あっ!こんなところにあった!昔よく使ったなぁ~ なつかしいなぁ!」といちいち思い出に浸ってしまい手が止まる。挙句の果てに不必要な物を元の位置に戻してしまう。これがまさにステージ1の状態です。
整理を進めるには、まず不必要な物(魔女マーク)を取り除く作業が必要であることがわかります。必要な物(立方体)は右、不必要な物(魔女マーク)は左と大きく分けることから始めましょう。
第二ステージ 不必要な物がなくなっている状態
取り敢えず不要な物を取り除いた状態です。不必要な物を取り除くと上の図のように整理が進み、並び方に秩序が見らるようになりますし、今まで全く整わなかった環境が自然と整ってくるようになります。
図の中に立方体は何個ありますか?と聞かれても、この状態であれば 7✕6=42個 と瞬時に答えることができます。第一ステージでは魔女マークに邪魔をされて、正確に数を把握することが難しい状態でしたが、このように整理をすると、
数が直ぐに把握できる = 在庫量が瞬時にわかる = 不必要な物を買わなくなる
などの大きな効果が生まれます。
第三ステージ 物が区別されている状態
第三ステージに進むと立方体が4種類であったことがわかります。さらにピンクが9個、黄色が10個、青が10個、橙が12個、全部足して41個。「あれ!第二ステージより1個少ない」と言うことが直ぐにわかるようになります。
また数や色を正確に把握できるようになったので、不必要な物はこの中には入りにくくなり、結果全体は散らかりにくくなっていきます。
さらに第二ステージから第三ステージへステップアップするには「使う目的にあわせて区別する」ことが重要です。つまり整理とは「区別する」ことなのです。区別する技術が磨かれてくれば、整理は自動的に上手になります。区別する技術があるか無いかが鍵になります。
整理はセンスではない
整理の上手下手は「センス」だと思っている人がいます。「センス」というと持って生まれた才能のように感じますが、整理は「センス」では無く「技術」です。
「技術」は訓練すれば誰でも身に付けることができます。
以上のように、3つのステップを踏んでいけば整理は出来るようになります。
断捨離をする前に知っておく事
ここまでお読みいただくと、「よし!今から要らない物はすぐに捨てるぞ!」と思っている方も多いかもしれませんが、一度に捨てるのはチョットお待ちください。
なぜならば、例えばタンスの中のシャツを「最近着ていないから全部捨ててしまえ!」と思い切って捨てた挙句、「あれ!明日着て行くシャツが無い!」となっては、本末転倒です。
新しいシャツ1枚の購入を考えているならば、既にある古いシャツのうち、どの1枚を捨てるのかを決めてから購入された方が良いと思います。
人と物との間には良い関係を作りましょう
良好な人間関係というのは、お互いに相手の気持ちを思いやるような状態の事をいいます。もしこれが自分の都合ばかり考えている関係になると、人間関係は破綻してしまいます。
人と物も人間関係と同じようなものではないかと仮定してみる事にします。
物には職人さんの意図と意志がある
物というものは、ほとんどが人によって作られた物です。皆さんが普段何気なく使っている物も、とある職人さんが「こんな人にこんな感じで使って欲しい」と言うような事を考えながら作られているはずです。
つまり、職人の意図がその物の持つ本質であるならば、物が職人の意図どおりに使われることが物にとってはベストな状態であると言えます。
もし購入した靴を、数年もの間、一度も履かずに下駄箱の中で眠ったままの状態にしたら、物にとっては大変不本意な状態だと言えます。なぜなら、そのような使われ方を意図として職人は作ったわけではないからです。
以上のように、職人の意図どおりに物を使ってあげることが、人と物の関係を良好にするための方法の一つになります。きっと物も、使ってもらった方が喜ぶと思いますので、使わない物であるならば喜んで使っていただける人の基に届けてあげてはいかがでしょうか。
これも断捨離です。
人と物の関係が上手くいっていれば、物の状態の良し悪しが直ぐわかりますので、買い替えるタイミングや家の中の在庫の状況も把握できます。
結果、人と物の関係が良ければ家の中は整理整頓ができているはずです。
人と物の概念
人と物の関係を以下4つの領域に分けてそれぞれの特徴について考えてみる事にします。
親友の様な領域
人と物との関係が最も活性化している領域。
人が物を制作者の意図通りに使用し、人の生活に役立つよう本質を発揮している状態。
人間関係では言えば、親友のような関係で非常に良い状態だと言えます。
この領域の人は
- 非常に効率の良い生活をしている
- 待機している領域が少ないため、シンプルな生活である
- 整理のレベルが高い
待機している領域
物が直ぐに活かされるように待機している領域。
物が直ぐに活かされる状態にあるので、「あれ、あの服どこにしまったかなぁ?」との状況にならず、欲しい時に着たい服を直ぐに取り出せる状態にしておく領域。
いくらお気に入りの服だと言っても、その服をずっと着続けるというは有り得ない話ではないでしょうか?きっちと待機している状態を作れれば、いろいろな服に着替えて気分を変える事ができますよね。
この領域の人は
- 整理上手で比較的多くの物を持っている
- 暮らし上手であるが、もう少し収納技術が必要である
所有しているだけ領域
直ぐに物が活かされる状態にない、所有しているだけの領域。
物が直ぐに活かされない状態にあるので「あれ、あの服どこにしまったかなぁ?」と探し物をしなければ使える状態にないであったり、そこに物はあるのだけど使えなくてただ置いてあるだけの領域。
例えば、文房具の糊や瞬間接着剤などが、蓋の部分がカピカピやカチカチになって開かなくなって使えないのに引出しの中に置いてあるだけの状態。
普段何の意識もせずに暮らしていると、「所有だけ領域」は収納場所の60%を占めると言われています。もし家賃10万円のお部屋で、「所有だけ領域」の物が6万円分を占めていたらどうでしょう?
所有だけ領域を見直さずに「物が増えてきたから、新しい収納タンスを買おう」では、ますます部屋のスペースは狭くなってしまいます。買い増しする前にこの「所有だけ領域」を減らす努力をするべきではないでしょうか。
この領域の人は
- 物の量が非常に多いのに、整理できていないタイプ
- このタイプの人は、まず物の量を減らすことが大切
- 物の所有目的が、曖昧になっている
ゴミ領域
物が活かされることなく廃棄を待つのみの領域。
物の持つ本質的な機能が失われ、「制作者の意図が活かされない状態」です。壊れて動かない電化製品やビリビリに破れて着れない洋服などです。
この領域の人は
- 俗に言う「ゴミ屋敷」状態
- 物との関わりも少ないため生活も非活性的である
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収納しきれない荷物はトランクルームへ
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